脂質パワー全開!知って得する脂質の秘密
先生、今日は脂質について教えてください!


そうだね。
脂質は私たちの体にとってとても大切な栄養素なの。
今日はみんなで脂質のことをしっかり学んでいこう!
1. 脂質って何?体の中での役割は?
脂質ってよく聞くけど、実際どんなものなんですか?


脂質は、タンパク質や炭水化物と並んで、私たちの体に欠かせない三大栄養素の1つなの。
脂質には主に3つの重要な役割があるよ。
1. エネルギー源:脂質は1グラムあたり9キロカロリーのエネルギーを提供するの。
これは炭水化物やタンパク質の2倍以上もあるんだよ。
2. 体の構成成分:脂質は細胞膜の主要な構成要素で、体の組織を作る上で重要な役割を果たしているの。
3. ビタミンの吸収:脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収を助ける役割もあるんだよ。
他にも、体温を保つ、内臓を保護する、ホルモンの原料になるなど、様々な役割があるの。
へぇ、脂質ってすごく大切なんですね。
でも、よく脂質を取りすぎるのは良くないって聞くけど、本当なんですか?

2. 脂質が不足するとどうなる?

そうだね、脂質の摂取量は適切に保つことが大切なの。
まずは、脂質が不足するとどうなるか見てみよう。
脂質が不足すると、次のような問題が起こる可能性があるんだ:
1. エネルギー不足:脂質はエネルギー源として重要だから、不足すると疲れやすくなったり、集中力が落ちたりするかもしれないね。
2. 脳の機能低下:脂質は脳の主要な構成成分だから、不足すると記憶力や学習能力に影響が出るかもしれないの。
3. ホルモンバランスの乱れ:脂質はホルモンの原料になるから、不足するとホルモンのバランスが崩れることがあるよ。
4. 皮膚の乾燥:脂質は肌を健康に保つ役割もあるから、不足すると肌が乾燥したり、かゆみが出たりすることがあるの。
5. ビタミン不足:脂溶性ビタミンの吸収が悪くなって、ビタミン不足になる可能性があるよ。
6. 免疫機能の低下:脂質は免疫系の働きをサポートする役割もあるから、不足すると病気にかかりやすくなるかもしれないね。
脂質が足りないと色々な問題が起きるんですね。
でも、さっき言ってたみたいに、取りすぎるのも良くないんですよね?

3. 脂質を取りすぎるとどうなる?

そう。
脂質を取りすぎると、別の問題が起こる可能性があるの。
脂質を取りすぎると、次のような影響があるかもしれないよ:
1. 肥満:脂質は高カロリーだから、摂りすぎると体重が増えやすくなるの。
2. 心臓病のリスク上昇:特に飽和脂肪酸や、トランス脂肪酸を多く摂ると、悪玉コレステロールが増えて、心臓病のリスクが高くなる可能性があるよ。
3. 動脈硬化:血管の中に脂肪がたまって、血液の流れが悪くなることがあるの。
4. 糖尿病のリスク上昇:脂質の摂りすぎで肥満になると、2型糖尿病になるリスクが高くなるの。
5. 脂肪肝:肝臓に脂肪がたまって、肝臓の働きが悪くなることがあるよ。
6. 消化器系の問題:脂質を摂りすぎると、お腹が痛くなったり、下痢になったりすることがあるの。
だから、脂質は足りなくても多すぎても良くないの。
適度な量を摂ることが大切なのよ。
なるほど。
じゃあ、脂質はどのくらい食べればいいんですか?

4. 年齢別、性別ごとの適切な脂質摂取量

脂質の適切な摂取量は、年齢や性別、そして活動量によって変わってくるの。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、総エネルギー摂取量の20〜30%を脂質から摂るのが良いとされているよ。
具体的な数値を見てみよう。
年齢 |
性別 |
目標量(総エネルギー比) |
目安量(g/日) |
1〜2歳 |
男女共通 |
20〜30% |
30〜40g |
3〜5歳 |
男女共通 |
20〜30% |
35〜50g |
6〜7歳 |
男女共通 |
20〜30% |
40〜60g |
8〜9歳 |
男女共通 |
20〜30% |
50〜70g |
10〜11歳 |
男子 |
20〜30% |
60〜80g |
10〜11歳 |
女子 |
20〜30% |
55〜75g |
12〜14歳 |
男子 |
20〜30% |
70〜90g |
12〜14歳 |
女子 |
20〜30% |
60〜80g |
15〜17歳 |
男子 |
20〜30% |
75〜100g |
15〜17歳 |
女子 |
20〜30% |
60〜80g |
18〜64歳 |
男性 |
20〜30% |
60〜80g |
18〜64歳 |
女性 |
20〜30% |
50〜70g |
65歳以上 |
男性 |
20〜30% |
50〜70g |
65歳以上 |
女性 |
20〜30% |
40〜60g |

この表を見ると、年齢や性別によって適切な摂取量が変わっているのがわかるね。
例えば、君たち小学生の年齢だと、1日に50〜80グラムくらいの脂質を摂るのが良いの。
でも、これはあくまで目安だよ。
個人の体格や活動量によって、適切な摂取量は変わってくるの。
へぇ、年齢によって摂る量が違うんですね。
でも、グラムってピンとこないです。
実際の食べ物でいうと、どんなものをどれくらい食べればいいんですか?

5. 脂質の必要量を摂取するための食材と量

そうだね、実際の食べ物で考えた方がわかりやすいよね。
脂質を含む代表的な食材と、それぞれに含まれる脂質の量を見てみよう。
例えば、10歳の女の子が1日に必要な脂質量の中央値である65グラムを摂るには、以下のような食材を組み合わせて食べるといいんだ:
食材 |
量 |
含まれる脂質量 |
サーモン |
80g(1切れ程度) |
約10g |
アボカド |
1/2個(50g程度) |
約8g |
卵 |
1個(50g) |
約5g |
牛乳 |
200ml(コップ1杯) |
約6g |
豚ロース肉 |
60g |
約15g |
オリーブオイル |
小さじ2(10g) |
約10g |
くるみ |
10g(5〜6粒) |

これらの食材を1日の中で組み合わせて食べると、ほぼ1日の必要量を摂ることができるの。
でも、これはあくまで例で、毎日同じものを食べる必要はないよ。
バランスよく、いろいろな食材から脂質を摂ることが大切なの。
なるほど!色々な食べ物から少しずつ摂ればいいんですね。
でも、料理によって脂質の量って違うんですか?

6. 脂質が多く含まれる料理と1人前あたりの摂取量

その通りだよ。
料理によって含まれる脂質の量は大きく異なるの。
いくつかの代表的な料理と、その中に含まれる脂質量、そして1日の必要量に対する割合を見てみよう。
ここでは、10歳の女の子の1日の必要量である65グラムを基準に計算してみるね。
料理名 |
1人前の量 |
含まれる脂質量 |
1日の必要量に対する割合 |
カツカレー |
1皿(500g) |
約30g |
約46% |
ラーメン |
1杯(500g) |
約15g |
約23% |
マルゲリータピザ |
1枚(250g) |
約20g |
約31% |
サーモンの塩焼き定食 |
1人前(400g) |
約25g |
約38% |
ハンバーガー |
1個(200g) |
約18g |
約28% |
シーザーサラダ |
1人前(150g) |
約15g |
約23% |

この表を見ると、1回の食事で1日の必要量の20〜40%程度の脂質を摂取できる料理が多いことがわかるね。
カツカレーのように、1食で1日の必要量の半分近くを摂取してしまう料理もあるの。
だから、1日3食の中でバランスよく脂質を摂ることが大切なのよ。
例えば、朝はシーザーサラダ、昼はラーメン、夜はサーモンの塩焼き定食を食べると、1日の脂質摂取量はちょうどよくなるね。
へぇ、1回の食事でそんなに摂れるんですね。
じゃあ、普通に食事をしていれば、1日の目標量は簡単に達成できそうですね?

7. 脂質の1日の目標値は達成しやすいか

実は、日本人の多くは脂質の摂取量が適正範囲内に収まっているの。
でも、個人差が大きいので、一概に簡単だとは言えないんだよ。
厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、日本人の平均脂質摂取量は以下のようになっているんだ:
- 男性:57.4g/日(エネルギー比率25.8%)
- 女性:52.7g/日(エネルギー比率27.3%)
これを見ると、平均的には目標量(エネルギー比20〜30%)を達成できているように見えるね。
でも、個人の食生活によっては、達成が難しいこともあるの。
例えば:
1. 脂質の摂りすぎ:ファストフードやスナック菓子を多く食べる人は、知らず知らずのうちに脂質を摂りすぎていることがあるよ。
2. 脂質の摂取不足:極端な低脂肪ダイエットをしている人や、偏食がある人は、必要な脂質が足りていないかもしれないの。
3. 脂質の質の問題:単に量を満たすだけでなく、良質な脂質(不飽和脂肪酸)を適切に摂ることも大切なのよ。
だから、毎日の食事の内容をよく考えて、バランスの良い食事を心がけることが大切なの。
なるほど。
みんな違うんですね。
でも、脂質について間違った情報を聞いたことがあります。
本当のことを知りたいです。

8. 脂質についての誤解や間違った情報

そうだね、脂質については様々な誤解や間違った情報が広まっていることがあるの。
いくつか代表的なものを見ていこう。
1. 誤解:「脂質は体に悪いから、できるだけ摂らない方がいい」
正しい情報:脂質は重要な栄養素で、適度に摂取することが大切。
完全に避けるのではなく、良質な脂質を適量摂ることが健康的。
2. 誤解:「植物性の油脂なら、どれだけ摂っても大丈夫」
正しい情報:植物性油脂も摂りすぎると肥満のリスクがある。
また、一部の植物性油脂には、健康に悪影響を与える可能性のあるトランス脂肪酸が含まれていることがある。
3. 誤解:「コレステロールを含む食品は避けるべき」
正しい情報:体内のコレステロール量は、食事からの摂取量よりも、体内での生成量に大きく影響される。
適度なコレステロール摂取は問題ない。
4. 誤解:「脂肪燃焼サプリメントで、体脂肪を簡単に減らせる」
正しい情報:効果が科学的に証明されている脂肪燃焼サプリメントはほとんどない。
健康的な食事と適度な運動が、体脂肪を減らす最も効果的な方法。
5. 誤解:「低脂肪食品なら、たくさん食べても大丈夫」
正しい情報:低脂肪食品でも、カロリーは含まれている。
摂取カロリーが消費カロリーを上回れば、体重は増加する。
これらの誤解に惑わされずに、バランスの取れた食生活を心がけることが大切だよ。
へぇ、知らなかったです。
でも、食事以外でも脂質を摂ることができるんですか?

9. 脂質の食事以外での摂取方法

脂質は主に食事から摂取するものだけど、それ以外の方法で補う方法もあるの。
ただし、これらの方法は医師や栄養士の指導のもとで行うべきで、むやみに行うのは危険だよ。
1. サプリメント:
オメガ3脂肪酸のサプリメント(魚油カプセルなど)や、中鎖脂肪酸(MCT)オイルなどがあるよ。
これらは、特定の健康目的や、食事だけでは十分な脂質が摂れない人向けに使われることがあるの。
2. 経腸栄養剤:
病気などの理由で、通常の食事が摂れない人のために、必要な栄養素(脂質を含む)を含んだ液体の栄養剤があるの。
これは医療用に使われるもので、普通の人が使うものではないよ。
3. 静脈栄養:
重い病気で口から食事が摂れない場合、点滴で脂質を含む栄養を直接血管に送り込むことがあるの。
これも医療機関で行われる特殊な方法だよ。
4. 経皮吸収:
一部の脂溶性ビタミン(ビタミンDなど)は、日光を浴びることで皮膚から吸収されるの。
直接脂質を摂取しているわけではないけど、脂質と関連する栄養素の吸収方法として覚えておくといいね。
5. 軟膏や クリーム:
医療用や美容用の軟膏やクリームには、脂質成分が含まれていることがあるよ。
これらを皮膚に塗ることで、少量の脂質が吸収されることがあるの。
でも、健康な人なら、バランスの取れた食事をすることが最も自然で効果的な脂質摂取方法だよ。
食事以外の方法は、特別な理由がある場合にのみ考慮されるべきなの。
へぇ、色々な方法があるんですね。
でも、やっぱり食事が一番大切なんですね。
脂質をたくさん含む料理のレシピを教えてください!

10. 脂質を摂取しやすいレシピ

そうだね、健康的に脂質を摂取できるレシピをいくつか紹介するね。
これらのレシピは、良質な脂質源を使っていて、栄養バランスも考えられているの。
1. アボカドトースト
材料(1人分):
- 全粒粉パン 1枚
- アボカド 1/2個
- オリーブオイル 小さじ1
- 塩 少々
- 黒こしょう 少々
作り方:
1. パンをトーストする
2. アボカドをつぶし、オリーブオイル、塩、こしょうを加えて混ぜる
3. トーストにアボカドミックスを塗る
このレシピで摂取できる脂質:約15g
2. サーモンとほうれん草のキッシュ
材料(2人分):
- 冷凍パイシート 1枚
- 卵 2個
- 牛乳 100ml
- 生クリーム 50ml
- スモークサーモン 50g
- ほうれん草 50g
- チーズ 30g
- 塩 少々
- 黒こしょう 少々
作り方:
1. オーブンを180度に予熱する
2. パイシートを型に敷く
3. ボウルに卵、牛乳、生クリーム、塩、こしょうを入れて混ぜる
4. パイシートの上にサーモン、ほうれん草、チーズを広げ、3の卵液を流し入れる
5. オーブンで30分焼く
このレシピで摂取できる脂質:約25g(1人分)
3. ナッツとドライフルーツのヨーグルトパフェ
材料(1人分):
- プレーンヨーグルト 150g
- ミックスナッツ 30g
- ドライフルーツ 20g
- はちみつ 小さじ1
作り方:
1. グラスにヨーグルトを入れる
2. ナッツとドライフルーツをのせる
3. はちみつをかける
このレシピで摂取できる脂質:約20g
これらのレシピは、健康的な脂質源を使っていて、他の栄養素もバランスよく摂取できるの。
でも、量は個人の必要量に合わせて調整してね。
わあ、おいしそう!食べてみたいです。
脂質のことがよくわかってきました。
最後に、脂質についてのクイズをやってみたいです!

11. 脂質についてのクイズ

いいね!脂質についてどのくらい理解できたか、クイズで確認してみよう。
全部で5問
あるよ。
それぞれの問題をよく読んで、正しいと思う答えを選んでね。

クイズはどうだった?難しかった部分があれば、もう一度その部分を復習してみるといいね。
では、クイズの答えと解説をしていくよ。
Q1の答え:a, b, c すべて正解
解説:脂質には主に3つの重要な役割があります。
エネルギー源になること、体の組織(特に細胞膜)を作ること、そして脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の吸収を助けることです。
Q2の答え:b
解説:日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、総エネルギー摂取量の20〜30%を脂質から摂るのが良いとされています。
Q3の答え:b
解説:アボカドは脂質を多く含む果物として知られています。
りんごは主に炭水化物、鶏むね肉は主にタンパク質を含みます。
Q4の答え:b
解説:脂質が不足すると、脂溶性ビタミンの吸収が悪くなり、ビタミン不足になる可能性があります。
肥満は脂質の摂りすぎで起こる可能性があり、筋肉の増加は主にタンパク質摂取と運動に関連します。
Q5の答え:c
解説:脂質にはさまざまな種類があり、それぞれ体内で異なる役割を果たします。
すべての脂質が体に悪いわけではなく、適切な量の摂取が重要です。
また、植物性の油でも摂りすぎは健康に良くありません。
どうだった?難しかった問題はあったかな?もし分からないことがあれば、もう一度一緒に復習しようね。
ありがとうございます!脂質のことがよくわかりました。
これからは、脂質の種類や量に気をつけて、バランスの良い食事を心がけます!

※1:あああ(日清オイリオ)